便利な冷風扇

冷風扇とは

冷風扇は基本的に扇風機と同じですが、回転するファンの前面に水を含ませた目の細かい網（フィルター）を置くことにより、そこを通過する風の温度を下げるという装置です。見た目はボックス型の扇風機。

温度が下がる理由は気化熱を利用しているから。これは網に含まれた水分が蒸発するときに、その部分の温度が奪われ、その部分を通過する風の温度も必然的に下がるという原理です。

身近な例で言えば、夏の玄関先に打ち水をすると地面の温度が下がりますね。また、腕に注射する前にアルコール消毒しますが、その時ひんやりしますね。それらの原理と同じで、水やアルコールが気化するときに、その部分の熱を奪うので温度が下がるのです。

冷風扇の中の網はロール状になっていて回転します。底の容器には水を入れておき、そこに網を浸しながら回転します。風を送る、蒸発、水に浸すという動作が連続で起こっています。氷を使えばさらに温度が下がるし、網回転のスイッチを切れば、単なる扇風機としても使えます。

私が所有している冷風扇は何年も前の製品なので、現在の冷風扇と比べて機能が乏しいのも確かです。私が当時購入した理由は、夜暑くて寝苦しい。しかし夜中寝ているときまでエアコンをつけっぱなしだと身体にも悪いし、電気代もかかる。そして何より当時のエアコンの室外機は音がうるさくて近所迷惑になると思ったからです。

冷風扇は、室内全体を冷やすほどの能力はありませんが、自分が涼むのが目的なら扇風機よりはイイかな？といった感じです。現在は水を入れて使うことはほとんどなく、扇風機の代わりとして利用しています。箱型なので部屋の隅にも置きやすく、上に物を載せることができるが便利．．という感じで使っています。

エアコンだと冷えすぎる、体の調子が悪くなる、といった人に適しているでしょう。欠点は部屋の中で水を蒸発させているわけだから、湿度が上がっているはずです。家具のすぐ側や換気のできない風通しの悪い部屋の場合、注意したほうがいいかもしれません。私は全然問題なかったですが、カビが生えたという声を聞いたことがあります。以上、私が所有している冷風扇を元に書いてみました。

トルネード方式の冷風扇とか

トルネード水冷方式というのが売りの冷風扇＆加湿器、ステラ・ウォータークーラーです。従来型の冷風扇では、風の温度が１〜２度しか下がらないのですが、このトルネード方式の冷風扇では、水で冷やされた空気と霧を強制的に直接放出することによって、４〜５度下げることができるようです。もちろん氷や冷水を使用すると更に温度が下がります。

この方式によってスイッチを入れるとすぐに冷風が出てきます。また、大量の水が循環する従来の方式とは全く違うもので、氷の無駄な溶け方がなく、冷風の持続時間も長くなっています。水の浄化機能としては、銀イオン化処理抗菌活性炭、麦飯石、遠赤外線鉱石を使用しており、マイナスイオン効果もあるようです。タイマー付き、リモコン付きです。

これは、ツインバードのコンパクト冷風扇です。サイズが約280×180×240mmと小さいので、机の上に置いて使うことができます。マイナスイオン発生機能付きですが、気化熱を利用したオーソドックスなタイプ。とにかく手軽なので、お子さんやお年寄りの部屋での利用にも便利でしょうね。風量は2段切り替えですが、消費電力は、強でも17Wしかないので省エネですね。

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