子供乗せ自転車とは

子供を乗せるためのカゴが最初から付いている自転車を、子供乗せ自転車と呼ぶようです。単に普通の自転車にカゴを取り付けたのではなく、カゴを付けることを前提に最初から設計されている自転車です。ハンドルがふらつかないように重心の位置が考慮されていたり、車輪が小さめなのも特徴です。より安全に、より運転しやすく設計されているのです。「子供乗せ」という名称で通っていますが、小学生を乗せるわけではなく対象は乳幼児なので、実際は赤ちゃん乗せ自転車ともいえるでしょう。

カゴといっても、単に荷物を積むカゴとは違って子供を乗せる工夫がされており、ちゃんと背もたれのあるチャイルドシート(ベビーチェア)が付いています。子供をガードするための背もたれは、ハイバック型。そしてショルダーパッドや4点式シートベルトなども付属されていて安全対策も万全です。メーカーによって多少違いがあるかもしれませんが、だいたいこんな感じとなっています。

例えば上の写真の子供乗せ自転車は、たぶん楽天で一番売れているノーリッシュベイビー(3段変速)ですが、前輪のタイヤが後輪より小さくなっている自転車です。私のお勧めはこの自転車です。ハンドルの軸上に子供乗せのカゴが装備されているために、運転のふらつきが少なくなるのが最大の特徴です。

前輪が小さくなっているのは、カゴの重心をより下げるためです。重心が下がると当然車体は安定します。またカゴの位置が低くなるので、子供を持ち上げるときのお母さんの負担も小さくなるメリットがあります。


また、フレーム(前と後ろをつなぐパイプ)が大きくとってあるので、スカートがめくれにくい、乗りやすい設計になっています。ハンドルにはロック機構が付いており、これで固定すればハンドルがブレないので、子供の乗せ降ろしが楽になるばかりか、安全性も高まります。

そして、駐輪時の転倒を防ぐためにスタンドの幅が広くなっていて、足掛けに体重をかけるだけで簡単に駐輪できるスタンドになっています。子供を乗せた状態での安定性がよくなります。

このノーリッシュベイビーの、そのほかの機能としては、滑りにくいペダル、重い荷物でも大丈夫な太いリアキャリア、暗くなると自動的に点灯するライト、リング錠などが装備されています。また希望に応じてカスタマイズも可能になっています。変速機は3段変速のものが採用されています。

今紹介した子供乗せ自転車は、黒ヒゲさんのショップのものですが、このベイビーのほか、フォーユーやフリーキャリーなどもあります。これは自転車そのものというよりも、カゴの違いにより区別されているようです。


子供乗せ自転車はいつからいつまで使える?

たいていの子供乗せ自転車は、生後10ヶ月くらいの赤ちゃんから3歳くらい(体重約15kg)までの子供を乗せて使用できるようになっているようです。すみませんが法的な根拠を私は知りません。また、現在3人乗りの自転車を自転車メーカーは開発中のようですが、警察側の言う安全性の問題がクリアされているわけでないので、今後市販されるかどうかは未定です。


ミニサイズの子供乗せ自転車

こちらは、ミニサイズの子供乗せ自転車、a.n.design-works の WK206HDです。6段変速で、タイヤサイズは20インチです。サドルまでの最低地上高は74cmです。(身長の目安:135cm以上)

ミニサイズの自転車を選ばれる方は、たぶん自分の身長が低いから、という理由だと思います。確かにこの自転車のタイヤは20インチと小さく、ミニサイズの自転車なのですが..

最初に紹介した、ノーリッシュベイビーのサイズは、
・前後のタイヤ:24/26インチ サドルまでの最低地上高:76cm
・前後のタイヤ:22/24インチ サドルまでの最低地上高:73cm
の2タイプがあります。

つまり、むしろノーリッシュベイビーの小さいタイプのほうが、ミニサイズの子供乗せ自転車のサドルの高さより1cm低いのです。従って自転車そのものはミニサイズのほうが小さいけれど、サドルの位置はそれほど変わっていないことが言えます。小さいサイズの自転車を選ぶときには、こういった点も注意されたほうがよいでしょう。

結論として、電動式でない普通の子供乗せ自転車の場合、総合的に見ても、あるいは背の低い方に対してもノーリッシュベイビーがオススメかな。

 
 

電動子供乗せ自転車

これは、ブリヂストンの電動子供乗せ自転車アンジェリーノアシスタ AGL263です。電池を使うことにより、自転車をこぐ力を軽減する、いわゆる電動自転車の子供乗せ仕様です。この自転車にはオートエコモードという機能があり、こぎ始めや坂道を登る時、強風時など負担がかかる時だけ電動アシストし、平坦な道で負荷が減少すると自動的にアシストをOFFにするというもの。節電できるので電池の稼動時間を伸ばすことができます。

使用電池は、1.2kgの軽量小型リチウムイオンバッテリーで、従来の低温に弱いリチウムイオンバッテリーを改良した新型となっています。

自動車でもそうですが、静止状態から発進するときにはすごく負荷がかかります。自動車の場合は、エンジンが付いているし、適切なギヤに入れるだけで人間の負担などありませんが、自転車の場合は「人力」なので脚力が必要となります。

子供を乗せて、さらに買い物荷物も一緒に積んで運転するとなると、やはり疲れます。これを体を鍛えるためとか、ダイエットのためとか前向きに考えられる人ならいいでしょうが、普通は誰だって疲れるのはイヤなものです。そんなときに電動アシストの自転車は便利です。一旦スピードにのると力はそれほどかかりませんが、問題は最初の「ひとこぎ」や坂道です。


 
 
 
 

参考

子供乗せ自転車に関して書かれている質問記事を集めました。
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子供乗せ自転車について

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